山商リフォームサービス(東京都足立区)が21日発表した2011年度売り上げは前年度比111%の25億7672万円と、計画達成率は98.6%となった。2012年度は売上高28億4100万円、経常利益8523万円を計画しており、新たに空き家管理ビジネスを開始するなど、新展開にも動き出す。
8月21日に行われた総訣起大会懇親パーティーの様子
WEBでのPRが好調
首都圏の競争が激化する中で、ほぼ計画通りの売り上げを達成できた理由を山_晶弘社長は次のように話す。
「弊社の主力媒体であるインターネットでリフォームを検討するお客様が年々増加している上、住宅の一次取得者が割安感のある中古住宅を購入しリフォームをする方が、所得の落ち込みなどで急増したためと考えています」
今期は10%増と昨年同様、二桁台の成長を目指す。そのため2つの取り組みを開始する。
1つ目は8月21日から始めた空き家の管理事業だ。戸建て住宅を月9000円、マンションを8000円で管理し、将来管理戸数が一定数に達した時点で、同物件の仲介時に派生するリフォーム提案も行う。今後は管理事業を掲載するため、ホームページのリニューアルも実施する。
「新築の着工件数が100万戸を割り78万件となりましたが、私はさらに落ち込み37〜38万戸に落ち着くのではと思っています。そうなると現在の日本の住宅マーケットでは6対4の割合で新築がリードしていますが、これが10年以内に欧米並みのリフォーム7対新築3となり、リフォーム事業の片手間で新築を手掛ける時代がくるのではと思っています」(山_社長)
同社は既に「中古注文住宅」といった造語を作り、「中古住宅+リフォーム」事業を推進してきたが、その勢いを加速していく構想だ。
城南店を移転
2つ目の取り組みは拠点の拡大だ。現在、12店舗を展開してきたが、目黒区にある城南店を移転、拡大し、「城南西店」「城南東店」(仮名称)の2拠点化する。場所は新宿が有力で、同移転により首都圏30km圏内を網羅していく考えだ。
「私が現役で社長を勤めさせていただくのは後6年あまりと考えていますが、その中でなんとか現状の3倍である社員300人、売上高100億円企業を目指し、次なるステージに取り組みを進めたいと思っております」(同社長)

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