長崎県に2店舗を展開する中村工務店(長崎県長崎市)は中古住宅売買事業をスタートさせた。仲介からリフォームまで一括で対応することにより、中古住宅を購入し改修を望むユーザーを物件購入段階から取り込むことが狙いだ。スタッフ2名体制で、同事業により月間300万円の粗利獲得を目指す。
「12月は毎月行っている住宅リフォーム祭りに物件紹介コーナーを加えたので、住宅博に名前を変えて実施しました。2日間で150組の来場がありましたが。そのうち20組が不動産を希望する方で、予想以上の反響でした」(中村鉄男社長)
同社では不動産事業開始に伴い、ホームページを開設。現状で約2000件の長崎周辺の不動産情報を掲載している。また、通常配布しているリフォームチラシの4分の1のスペースを利用し、不動産のPRを行っていく考えだ。

新しく開設した不動産仲介サイト
「物件購入とリフォーム費用を合わせた予算として2000万円以内を想定しています」と中村社長。
従来から同社には年間30件ほど、中古住宅購入者からのリフォーム依頼が入ってきており、1500万円のほどの住宅に200万~300万円の費用で改修を行うケースが多かった。そこで、同事業では同等のユーザー予算を想定している。長崎では土地代も含めた新築住宅の場合、3000万円ほどの価格帯がボリュームゾーンとなっていることから、それと比較すると3割強安価に住宅を取得できる計算だ。
同社の今期リフォーム事業売り上げは7億5000万円を計画。そこに不動産事業の売上高を加え、年商は8億円弱となる見通しだ。

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