動画などで物件の魅力を案内
住宅業の支援サービスを展開する頼人(東京都新宿区)はこのほど、無人モデルハウス見学システム「スマートモデルハウス」の提供を開始した。最新IoT機器を利用することで、人手や手間をかけずにモデルハウスの見学会が開催できる。今年の12月までに100棟の導入を目指す。
来場者はスタッフを気にせず内覧できる
「1年以内に戸建て住宅の購入や検討をした人にアンケートを実施したところ、98%が実物を見ないと実感がわかないと回答した一方で、93%がモデルハウスは気軽に見学しづらいと回答しました。非対面でモデルハウスを購入したいユーザーのニーズを叶えるサービスになっています」(石原健司社長)
見学希望者はスマートフォンでアプリをダウンロードし、予約を行う。予約時間になると玄関のカギがアプリで開錠できるようになるため、室内の見学が可能になる。当然、案内する人員がいないため、物件の魅力の紹介はダウンロードしたアプリを介して行う。室内の各所に用意されたQRコードを読み取ると動画でのガイダンスが流れる仕組みだ。
「以前からモデルハウス見学は営業スタッフが来場を阻害する大きなハードルになり、敷居が高くなっているのを感じていました」(石原社長)
直接的な営業要素を省くことで見学者を増やし、見込み客数の増加を図ることが狙いだ。来場者はスタッフを気にせず内覧できることで「床に座ったり寝そべったりと、ご家族で実際に暮らすようにして見学できることが魅力」と石原社長は話す。見学後は、アプリを使った追客も可能。アンケートを取るなどして、見込み客の精査ができる。
導入費用はIoT機器、システムを含め1棟70万円から。月々のランニングコストはかからない。モデルハウスはIoT機器付き住宅として販売できる点もメリットだ。
石原社長は「低価格かつワンストップで利用できるスマートモデルハウスの認知度を高めたい」と話す。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1654号(2025/06/23発行)31面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)17面
-
1654号(2025/06/23発行)25面