断熱リフォームを得意とする棟晶(北海道札幌市)は築40年の住宅を改修し、年間の1次エネルギー消費量がおおむねゼロとなる「ネット・ゼロ・エネルギーハウス」を札幌市北区に完成させた。
同住宅は暖房や給湯、照明といった使用エネルギーと太陽光による創エネルギーがおおむねゼロとなることが特徴。経済産業省のネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業※1の基準を満たしており、上限350万円の補助対象となっている。
「リフォームには約2220万円の費用がかかりましたが、ネット・ゼロ・エネルギーにするための太陽光などの費用は補助金で賄うことができました」(早坂晶秀社長)

外観も一新
Q値7と低かった断熱性は既存壁の外側と内側に断熱材を付加することで、Q値0.49まで改善した。また冷暖房に、ビルなどにも活用される全館冷暖房換気システムを採用したことで、従来月に3万円ほどかかっていた暖房費が約4分の1の7500円(1日250円)となった。
「もともと壁にほとんど断熱材が入っていませんでしたし、三角屋根なので天井の断熱材もありませんでした。基礎と通し柱を残して全て直したので、大きな改修になりました」(早坂社長)
1月から完成見学会をスタート。同社では今後同様のネット・ゼロ・エネルギー改修を提供していく考えだ。
※1「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業」2030年の住宅ネット・ゼロ・エネルギー化を目指し、高断熱性能、高性能設備機器と制御機器等を組み合わせ、住宅の年間の一次エネルギー消費量がネットでおおむねゼロとなる住宅を導入する者に補助金を交付するもの。平成24年度は昨年の6月22日まで公募が行われていた。

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