小平市を中心に総合リフォーム業を展開するシンライズ(東京都小平市)。外装、水まわりをそれぞれ専門店化させたホームページ戦略が功を奏し、WEB集客を伸ばしている。「何でも屋という色を消すことで問い合わせが2.5倍増えた」と話す安次嶺良社長に、WEB戦略のポイントを聞いた。
(左)取締役部長 安次嶺陽氏 (右)代表取締役 安次嶺良氏
専門店という点を前面に出したページを作成
施工事例に一目ぼれ
── 7年前にHPを刷新されたとか。
外装リフォーム専門店ネットワーク「ガイソー」加盟をきっかけに、「ガイソー小平店」のサイトを新たにつくりました。制作を依頼したシップの担当者に、「施工事例を入れないともったいない」と強く言われたので、アドバイスに従って事例を入れ続けていたら、半年ほどでいきなり月15件くらいの問い合わせがくるようになったのです。以前はWEBからの集客がほぼゼロに近かったので、これは大きな変化でした。
── その問い合わせは契約につながってるのですか?
かなりつながっています。ホームページ経由のお客様は「あの施工事例みたいにしたい」とリフォームのビジョンを明確に持っている方が多いので、話がまとまりやすいです。施工事例のページに下地補修や塗装の工程なども載せているので、よりイメージが湧きやすいようです。
── そもそも、シップに依頼された理由は?
2014年に、シップのセミナーに参加したのがきっかけです。ガイソー加盟に伴い、ホームページの刷新を考えていたので、いろいろ相談に乗ってもらって決めました。決め手になったのは、モデルとして紹介されていたリフォーム会社のホームページ。施工事例がとにかくわかりやすくて、「こんなページをつくりたい」と一目ぼれでした。
── その後、水まわり専門のサイトもつくられたのですよね。
外装の専門サイトをつくったことで初年度から250件を越える問い合わせがあり、WEB集客のカギは専門店化させることだなと感じました。そこで、それまで総合リフォーム店として見せていたサイトを捨て、キッチン・バス専門の「リフォーム情報館」というサイトを2019年に新たにつくりました。
── 反響はいかがでしたか?
結果的に問い合わせ数が3~4倍伸びました。同時期に商圏を小平から5~7キロ圏内に絞り、集中的にチラシを打つようにしていたのですが、このチラシと専門サイトがよいシナジーを発揮してくれたと見ています。
WEB部門はパートで運営
── 今後のWEB戦略についての展望は?
外装サイトはリスティング広告を増やしながら、問い合わせの月間アベレージを20~25件に増やしていきたいと思っています。水まわり専門の「リフォーム情報館」もこれからリスティング広告を打っていくので、現在テストで走らせているLPと併せて、さらなる集客アップを目指していきます。また、コンテンツSEO強化のために、施工事例や動画も増やしていく予定です。
── 外装と水まわりの二本柱をさらに強化されていくのですね。
そうですね。強化の一環として、先日には、1階がロピアというスーパーが入る「アクロスプラザ小平店」2階にショールーム兼、情報発信拠点を用意しました。また、ローラーストーンという外構床材のFCに加盟したので、外装と併せた提案で単価アップを狙っていきます。これは、モルタルのような素材を造形して石張り風の質感を出す商材なのですが、現在の床をはつらず上から施工ができるので、10万円程度という低コストで施工できます。早い、安い、かっこいいということで、今年5月の導入以降、すでに40件以上の受注を受けています。現在はインスタグラムからの集客ですが、こちらもシップにお願いして広告展開を仕掛けていきます。
── WEB戦略は、やはりシップと二人三脚で継続していかれるのですね。
会社の一員として一緒に歩んでいくような関係性ができあがっていますからね。これまで、たくさんのホームページ制作会社の話を聞いてきましたが、売って終わりのところがほとんど。その後の継続までサポートし続けてくれる会社は、シップ以外になかなかいません。月に1度のコンサルでは、やったほうがいいこと、やらなくていいことをハッキリ言ってくれ、うちが伸びるにはどうすればいいのか一緒に考え続けてくれる。シップがいるおかげで、WEB部門もパートさん1人で回せています。もちろん反響もしっかり出ていますから、これからも当社の一員のような立ち位置で、力を貸してもらいたいと思います。

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