空き家を改修して活用したグループホーム。家主から「キノッピさんで使ってほしい」と譲渡された物件
障がい者向けの住まいの支援を行うKINOPPI(キノッピ・茨城県取手市)は、創業からわずか5年で20棟のグループホームを展開する急成長企業だ。同社の特徴は、空き家などの古い物件をグループホームに改修して活用すること。
シニア世代活躍
同社の中心となる事業は、軽度の精神障がいや知的障がいを持つ人を対象にした生活支援だ。茨城県内の1戸建てやアパートをリフォームし、支援スタッフがサポートする形で、現在110名以上が暮らしている。シェアハウス型やワンルーム型、2人暮らし、3人暮らしタイプの住居など、利用者のニーズに合わせた多様な暮らし方を提案している。「新築にはこだわりません。古い物件をリフォームすれば、障がいのある方でも無理なく住める。それが多くの人に喜ばれています」と紀林社長は語る。
現在運営している20棟のうち、7棟は自社で購入した物件で、それ以外は賃貸物件を活用している。改修費用は1棟あたりおよそ100万〜200万円ほど。リフォームは、地域のリフォーム会社に依頼して行っている。
同社は空室のアパートや使われていない戸建てをリフォームし、物件を整備することで、1〜2年での投資回収が可能なビジネスモデルを確立している。

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