2年で1000棟の出展目指す
リビン・テクノロジーズ(東京都中央区)は8月、スマホやPCからVR内覧できる「メタ住宅展示場」サービスを開始した。住宅展示場に出展していた大手ハウスメーカーと中小工務店が横並びで比較できるサービスを展開し、今後2年で1000棟の出展を目指す。
内覧時に見るさまざまな説明文や動画を埋め込むことが可能
同サービスは、実在するモデルハウスや施工物件を4K高画質で撮影・デジタルツイン化し、VR内覧できるオンライン住宅展示場のこと。これまでのVR住宅展示場は3Dパースが主体だったが、同展示場はリアルの建物を撮影したものをオンライン上の仮想空間で確認できる。建物そのもののリアルな空間表現にこだわり、オンラインで室内を歩いているような内覧を実現した。
掲載されているモデルハウスは、サイト上に一覧で表記。クリックすると詳細情報がみられる形となっており、内覧時のゴーグルは不要。ユーザーは登録なしで自由にアクセスできる。内容が気に入った人は無料のプラン依頼ボタンから、申し込みをする流れだ。
「メタで思い浮かぶような3D空間にしなかったのは、見にくいからです。検索もできるので、いろんな住宅を見て比較してほしい」と川合大無社長は話す。現在、検索できる範囲は地域のみだが、今後、価格帯や家の構造などの検索機能も追加していく。
現在、モデルハウスは約100棟を掲載。掲載は引渡し前の完成物件でも可能なため、今後は住宅展示場に出展していない中小工務店の参加も強化する。
出展料は現在無料だが、ユーザーからの問い合わせが入った際、1件につき1万5000円の費用がかかる。
「注文住宅の4分の3は中小の工務店で建てている。その工務店を探す術がありませんでした。今後、住宅選びのスタンダードにしていきたいです」(川合社長)
川合大無 社長

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