年間6000件以上のリフォームを施工するアートリフォーム(大阪府吹田市)。昨年創業70周年を迎えた同社は、もともと法人向け事業を展開していたが、16年前からエンドユーザー向けにも集客を開始。現在はBtoBとBtoCを両軸に、差別化戦略で高単価受注を増やしている。2024年7月期にはリフォーム売上高100億円突破を計画。「業界の先頭集団へ。」をビジョンに掲げ、2030年3月期グループ売上高300億円を目標に掲げる。
グループ年商300億円目標
「先頭集団のペースメーカー」へ
大阪府吹田市にある本社外観
アートリフォームは、関西中心に関東、東海、中四国、九州で25拠点を展開する、関西トップクラスの総合リフォーム会社だ。直近のリフォーム売上高は前年の73億円から9%増の80億2000万円。コロナ禍でも増員やエリア展開に成長投資を続けた結果、右肩上がりで伸長を続けている。
同社の特徴は、売上に占める高単価受注の割合が多い点だ。リフォームは、リペア(修理)、リフレッシュ(単品交換)、リモデル(全体交換)、リノベーション(全面改装)の4つのカテゴリーに分けられるが、そのうち単価が100万円以上のリモデル、リノベーションをメインに受注している。年間約6000件のうち、500万円以上の案件が1割で、売上比率の約50%。100万円以上まで含めると案件数は3割で、売上比率の約90%を占める。
大本哲也社長は自社のポジション戦略を、ハンバーガーチェーンの「モスバーガー」に例え、ターゲティングを明確に設定している。モスバーガーが幅広い層に認知され、素材やホスピタリティの面で他社と差別化を図っているように、アートリフォームでは幅広い層をターゲットにしながら、空間の提案力や技術、顧客へのコンサルティングなどで付加価値を高めている。

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