山商リフォームサービス(東京都足立区)は中途採用に力を入れている。転職支援を行うDODAが6月28日、29日の2日間開催する転職フェアに参加するほか、転職サイト「リクナビNEXT」への掲載料金を最高ランクに変更することで、近々に10名以上の人材を獲得していきたい考えだ。
人材採用に力を入れる理由を熊谷和樹取締役統括本部長は「拠点ごとの人員不足が明らかであるため」と話す。同社では今期、前年度比110%となる28億4100万円の売り上げ計画を掲げており、7カ月経過した時点で売り上げは15億4660万円。
月次計画値に対する達成率は99.25%とほぼ予定通りだが、予定人員53名に対し8名足りない45名で営業を行っている状況だ。今後売り上げ増を狙う上でキャパオーバーは明らかであるため、来期に向けて全体の社員数を80名以上にしたい考えだ。
「今一番の問題は人材です。実は今年の正月は全エリアでチラシを配布する販促を行いたかったですが、ネットだけの集客対応で、手いっぱいであったため断念しました。来年はチラシ配布を行うためにも、人材の確保を図っていきます」(熊谷取締役)
中途採用を増やす一方、新卒採用は4月入社の営業2名を含む5名で、昨年の9名の採用数と比較すると人数を控えている。これは、同社が提案型の高額リフォームを主体とする営業展開を強化していることに起因する。新卒では高額リフォームの提案を行えるまでにかなりの時間を有するが、営業経験者を採用することで、早急に戦力として育てあげる戦略だ。
同社では5年後に売上高100億円突破の目標を掲げており、今後は社員の給料向上や外注職人の年金制度の確立などにも着手していく。

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