足かけ3年にわたり、徐々に戸建て住宅の断熱改修を行う提案が好評を博している。手掛けたのは低燃費リフォームを得意とするアールデザイン(千葉県浦安市)。今後は戸建てに加えマンションでの断熱改修も強化していく方針だ。
同社の断熱改修は1年目に床下断熱、2年目に窓の強化、3年目に耐震・壁の断熱改修と、1年ごとに場所を変えて行う点が特徴となる。徐々に行うことで「施主が改修の効果を実感した上で、進められる」と今泉太爾社長は利点を話す。
特に床下断熱は、床の張り替えを含めても40万~50万円でありながら効果が高いため、一番最初に行うのが同提案の要となる。3年目に行う耐震・壁の断熱改修まで含めると合計1000万円ほどの費用がかかるが、少額工事からスタートすることで、提案に賛同しやすいように導いている。
「戸建て住宅の1階が寒いのは足元が寒いためです。換気が床下から入ることが防げるので、改修後は環境が全く変わります」(今泉社長)
ただ、同社の営業エリアの浦安市は築40年前後の古い戸建て住宅の割合が多く、リフォームよりも建て替えでの契約となるケースが続いているため、今後マンションでの断熱改修にも力を入れる。
マンションの場合、外壁に面した室内壁に断熱材を入れると共に、内窓を設置する提案を行い、費用は30万~40万円。現在、提案先の約3割が契約に至る。
同社の前期売り上げは約7億円。そのうちリフォーム売上げは約5億円となっている。

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