空き家買取専科、戸建て空き家を買い取ってリノベ後に「買取再販」！「空き家買取専科」が語る物件の見極め方、再生方法、住まい手の集客術とは？

本企画では、リフォーム産業新聞社主催のプロ向けイベント「リフォーム産業フェア2023」で実施されたセミナーのダイジェストを紹介していく。第5弾は空き家買取専科の屋号を展開するSweets Investment（静岡県静岡市）の空き家買取専科執行役員兼不動産事業部長の黒田淳将氏のセミナーだ。買取再販業はステークホルダーとの関係で成り立つと語る。

空き家を300件以上再生

築50年の戸建てを人気物件に

築50年の戸建てをリフォームし、ビンテージスタイルな平屋へと生まれ変わらせた

戸建てを平屋に

同社の事業の特徴は戸建ての空き家を買い取り、リフォーム後に販売するというもの。これまで誰も手をつけなかったような古い空き家も地域の資産に変え、創業以来延べ300件以上の再生を実現している。

例えば築50年の戸建てをリフォームし、ビンテージスタイルな平屋へと生まれ変わらせた。もともと、敷地は約200坪と広いが間口が狭く、誰も購入しないような物件だった。だが、デザイン性の高い物件へと改修したことで人気の物件となった。買取金額は380万円。販売金額は1898万円。

空き家買取専科執行役員兼不動産事業部長の黒田淳将氏は、買取再販業はステークホルダーとの関係で成り立つと語る。例えば銀行とは、安定的な融資案件を供給することで融資枠を獲得できる。黒田氏は調査と交渉が重要と語る。金融機関の特性を調べ、案件に対して適切な金融機関を判断する。「調査をせずにやみくもに依頼して断られると大変です。まずは金融機関の特性を把握することが大事です」。融資枠や金利、手形の期間、新規借入などを決算後に報告するとともに毎年交渉することも重要だ。