前期リフォーム売上高3億8000万円のリホーム熊本(熊本県熊本市)は、2021年4月に野中幹広社長が就任。今期は5億円のリフォーム売上を目指す。「第二の創業という意識でこの1年半やってきました」と話す野中社長に、同社の戦略を聞いた。
品質向上、集客強化に着手
「リノゼント」を提示
野中社長は、2021年4月に異業種から社長に就任した。主に実施したのは、商圏エリアの縮小、質の向上とブランディング強化、ポータルサイトへの依存脱却だ。
まず手を打ったのは、商圏の縮小だった。熊本県全域としていた対象エリアを熊本市内とその近郊に限定した。「2016年の熊本地震で需要の先食いやシェアの奪い合い、価格競争が起きている現状では、商圏の拡大は難しい」と考えた野中社長は、これまで以上に地域に密着する方針へとかじを切った。
コアバリューに基づき、サポート班結成や集客戦略を立てている
「法規制や環境の変化が大きいリフォーム業界の特徴に加えて、熊本の市場は全国と違うマーケット状況です。また熊本地震によって、一足先に新規で市場に参入する会社が増えた。しかし人口減少は避けられないし、市場はすでに飽和状態だと考えます。供給側が増え、価格競争が激化している。全国的にはリフォーム業界の先行きは明るいという記事が見られるけど、それはビルダー目線の話で、地方のリフォーム会社は大変だと思う」と野中社長は話す。

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