Vol. 2
マンションを中心に買取再販事業を手掛けるリアル(愛知県名古屋市)は、中古物件の省エネ改修に注力している。現在、同社の「買取再販1000戸達成記念」として公開中のモデルルームでは、内窓の設置などの断熱改修により年間光熱費が約20%削減できる点を消費者にアピール中だ。
中古物件を省エネ改修
内窓設置で光熱費2割減
キッチンやユニットバスを一新。インテリアやカーテンもあらかじめ備えている
3000万円で販売
同社のモデルルームは、地下鉄東山線の新栄町駅から徒歩4分のところにある築28年の物件だ。面積は約60平方メートル。省エネ改修にかかった費用はおおよそ750万円。約3000万円で販売している。
同社はこの物件に対し、主に3つの省エネ改修を施した。1つ目は断熱性能に優れた内窓「インプラス」(LIXIL)を全室に入れたこと。政府の補助金「先進的窓リノベ事業」の後押しがあったと、チーフマネージャーの箱崎愛寸美氏は話す。「買取再販事業者も施主として補助を受けられるので活用しました。改修費の40%くらいを賄いました」
2つ目はガス給湯器を、ノーリツの高効率給湯器エコジョーズに交換したこと。そして3つ目は、断熱材を硬質ウレタンフォームのものから、より熱伝導率が低いJSPの押出法ポリスチレンフォーム「ミラフォーム®Λ(ラムダ)」へと変えたことだ。

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