神奈川県住宅供給公社(神奈川県横浜市)は、自社が所有する賃貸物件の性能向上リフォームを進めている。今年、障がい者(車椅子使用者)向け、高齢者向けに相次いでリフォームを実施し、入居者募集を開始した。身体障がい者向けには移動しやすく、高齢者向けには怪我をしにくくする工夫を施した。
段差をなくし、車椅子でも動けるように
賃料1万円以上増
障がい者向け
障がい者(車椅子使用者)向け物件アフターでは、車椅子利用者でも動きやすいよう直径で1.4メートル分のスペースを設けた
障がい者(車椅子使用者)向け物件のビフォー
今回、自社所有する賃貸物件のうち、横浜若葉台内の住居をリフォームした。リフォーム後の入居者の対象は、障がい者(車椅子使用者)、高齢者となっている。
まず障がい者(車椅子使用者)向けに賃貸リフォームした事例の特徴は、車椅子でも移動しやすいように配慮した点だ。例えば、玄関からスロープを設置し、浴室を除く水回りまでの段差をなくしバリアフリーに。玄関からリビングまでがひとつながりで移動できるよう、3DKの間取りを1LDKに変更し各部屋に移動しやすい形に改装した。
さらに、水回りは車椅子利用者でも1回転できるスペースを確保。直径1.4メートルのスペースになり、スムーズに移動できるスペースになっている。キッチンは車椅子の方が座って潜り込めるようLIXIL(東京都品川区)の「ウェルライフ スタンダードタイプ」を使用。洗面所は同「ドゥケアカウンター」を設置し、車椅子仕様の規格で揃えている。賃料は従前家賃から+1万7000円を実現した。
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