近年、国から手厚い補助金が出ていることで注目が集まっている断熱改修。部屋の寒さや暑さを防ぎ一定の室温を保つことで、居住者の健康増進につながることがデータで明らかになってきている。既存住宅は性能が乏しいものが多く、需要は膨大。健康寿命を伸ばす断熱改修に挑戦する事業者も増えてきた。
心筋梗塞や脳卒中のリスクを軽減
住宅の9割が18℃未満
世界保健機構では「健康の為に冬季室温が18℃を下回らない事」と定めている。しかし、日本では冬季の寝室や居間が18℃未満の住宅が9割、断熱等級3以下の住宅が9割という研究結果があり、健康リスクのある住宅が大半を占める。国では、さまざまな世帯が安心して健康に暮らすことができる住環境を実現するための「スマートウェルネス住宅等推進事業」が進められている。その事業の取り組みのなかで行われている研究が、断熱改修が健康にどのような影響を与えるかというものだ。研究を担っているのが慶應義塾大学名誉教授の伊香賀俊治氏たちの委員会だ。
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