受注につながる診断術 《特集》
外壁の「赤外線カメラ診断」で成約率を高めているのが、ゆとり(大阪府大阪市)だ。
同社では新規客向けに1万円で「赤外線カメラ診断」サービスを提供している。「診断結果が分かりやすかった」と顧客から評判で、後の外壁リフォーム工事の受注の後押しになっている。
診断方法は、対象の住宅に1m以上の距離をとって、赤外線カメラを照射する。外壁の温度によって色が赤や青、緑になる。この色が示す温度のムラによって劣化状況を判断する。
カメラを住宅に照射して診断する
「例えば正常な住宅の場合、外壁面が緑色になります。しかし、塗装の塗膜が薄くなると、温度が下がるため壁が青や紺色になります。さらに、塗膜が薄くなっているので、住宅の内部にある柱や梁、筋交いなどが透けて見えてきます」(和田修社長)
科学的な根拠をベースに依頼主に提案を行うのが強みだ。
「雨漏りで外壁が水分を含んでいる場合、温度が下がり、青や黒という色になります。このような目に見えるデータをもとに劣化を特定し、お客さんにお伝えすることで信頼をいただけております。合わせて塗装のリフォームのご提案もしますが、6~7割が成約になっています」(和田社長)
同社では現在、月間4〜5件の診断を行っている。具体的なデータをもとにした提案が効果を発揮している。

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