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ホームテック、オリジナルキッチン発売

ホームテック、オリジナルキッチン発売

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東京、神奈川に9店舗を展開するホームテック(東京都多摩市)がオリジナルキッチン「ふれあい」の販売を2014年1月11日から開始した。約500名の施主の声を具体化して作り上げた点が特徴で、特に清掃性にこだわりを持つ。月間30台の販売計画を立てており、平均40~50台であったキッチンの販売台数を70~80台にしたい考えだ。

ホームテック 清掃性を重視施主の声を具体化し、清掃性を重視した

 キッチン「ふれあい」は、ナショナルブランドで俗にミドルクラス(定価87万円から95万円)のキッチンを想定して開発された。ただ、販売価格は34万8000円~49万8000円と、売値比較では同仕様ナショナルブランド商品の約7割の価格設定とし、お値打ち感を出した。同社では、従来60万~100万強の価格をキッチンの主な販売価格帯としてきたことから、「ふれあい」でよりコストを重視した顧客の取り込みを狙う。

 「このキッチンにより、これまでのリフォーム専業店からリフォームメーカーへの成長を図ります。今までは、いくら施工が他社と違うといってもお客様に違いが伝わりにくかったですが、これからオリジナル商品で他社との差別化を進めていきます」(天野厚専務)

 特に清掃性を重視しており、たとえば整流板付きのレンジフードを標準で搭載したほか、シンクのゴミ入れは、ステンレス製とした。また、シンクは幅800~850センチの大型タイプではなくあえて、650センチの中型を採用。これは洗いかごを置きたいという施主の要望が多いためだ。さらに、収納はソフトクローズ機能を採用したほか、通常オプションが多い吊戸棚のソフトクローズ機能も標準とした。

 「施工コストも約10%のダウンを実現しました」(天野専務)

 施工の工夫は2点。1つ目が水栓位置の変更に伴う工事についてだ。従来はリフォームで同じ場所にキッチンを取り付けても水栓位置がずれる場合、壁を壊す工事が必要だった。そこで、独自の配管ユニットを開発。壁を壊さずとも水栓位置の変更に対応できる形とした。これにより通常2日にわたる水道屋工事が1日で可能となった。

 2つ目が吊戸棚の設置について。ビスを打てる範囲を従来の上下約5センチから下部20センチ、上部10センチに広げたことで、下地を新たにつける必要性をなくした。これらの工夫により、施工費が約1割安くなる見込みだ。

 同社では、今後もオリジナル商品の展開を続ける構想で、近々では、内装塗り壁や収納商品の販売を計画している。ホームテックは、各メーカー商品の比較ができる大型ショールームを強みに前期の売上高は44億5000万円を計上。昨年12月に20周年を迎え、今期は60億円の売り上げを計画している。

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