職人工房の屋号でリフォーム事業を展開するHAND MADE(北海道札幌市)が来期の大幅増収に向け、経営体制を強化した。この1年で粗利率を6%向上させるとともに、6人だった営業人員を15人に増強。来期は、前年度比約40%増となる17億円を目指す。
中山昌洋専務は今期の最重点施策について「利益率の改善」と話す。従来、売り上げを重要視していた部分を改善。仕入れ交渉、顧客に合わせた提案営業の徹底などにより20%前半だった粗利率を30%まで高めた。また、営業人員を増やすことで、1人頭の負担を軽減。
アポイントや工務の担当人員を分けていたものの、1人頭約2億円だった予算額が来期は1億円強となる。体制が整ったことで、来期は一気に売上高を伸ばす計画だ。
「班制度もつくり教育にも力を入れました」と中山専務。昨年の9月に営業と工務を半数ずつ入れた6、7人の班を5つ構築。それぞれの班のトップが細かく各人員の指導を行う体制をつくったことで、各スタッフの教育を強化した。
今後について、中山専務は「人員を増やさずに売り上げを伸ばす体制をつくる」と話す。現在のリフォーム事業以外の新規ビジネスを立ち上げ、事業の多角化を進める方針だ。既にHand Made不動産という社名の不動産会社を設立。2つのシェアハウスを展開する。さらに、本業のリフォーム事業と絡めた新事業も間もなく動きだす方向だ。
「その他、構想中の事業が2つあります」と中山専務。中期的にはグループ企業も含めて100億円を目指している同社。新ビジネスによる事業拡大を進めていく。

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