青森県八戸市を拠点とするササキグループは、リフォーム・塗装・介護を中核とする住宅関連事業を多角展開している。創業70年超の実績を背景に、地域密着型の垂直統合モデルを構築。リフォーム専門のササキハウジングカンパニーでは水回りを中心に年間500件超を施工し、今後は不動産領域への展開も視野に入れる。
リフォーム・塗装・介護を中核に
「多角化」と「多層化」〜3代目の挑戦
「リフォームササキ」ショールーム外観
地域に根ざす信頼
ササキグループは、住宅リフォームを担うササキハウジングカンパニー、塗装業のササキ商会、通所介護事業「コンパスウォーク」に加盟するしあわせ家族などで構成される。さらに、生ハチミツ食パン専門店も展開し、地域資源を活用した多角経営にも取り組んでいる。
グループ全体の従業員数は約100名。商圏は八戸市を中心に十和田市、三沢市など周辺地域に広がる。前期の売上高は、ササキ商会が7億9000万円、ササキハウジングが4億7000万円、介護事業が約1億2000万円で、グループ全体で約13億8000万円規模となる。塗装部門では20名以上の職人を自社で抱え、2023年には住宅解体部門「クリーン解体」も立ち上げるなど、施工領域の内製化を進めている。
住宅リフォーム専門のササキハウジングカンパニーは、リフォーム全般に対応する「リフォームササキ」、エコキュートのフランチャイズ「ちからもち」、リノベーションを行う「わが家のリノベ」の3事業を展開。社員数は23名で、年間500〜600件、累計1万3000件を超える施工実績をもつ。主力は、工事単価50万〜100万円がボリュームゾーンの水回りリフォームで、全体の約3〜4割を占める。ただし、網戸の張り替えや建具の調整といった小規模工事にも柔軟に対応する。一方「わが家のリノベ」では、数千万円単位のフルリノベーションも引き受けるなど、施工対応の幅広さが同社の強みとなっている。同社の佐々木雅史社長は次のように語る。
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