見積もりアプリ「Joy One」。計測後のデータ転送から図面への落とし込み。家具や建具を3D化することが可能だ
ジョイ(東京都中野区)は、中国発のAIを使った見積もりアプリ「Joy One」を日本で提供する。3D見取り図の自動生成から家具の配置、見積書作成までをデバイス1つで完結できるサービスだ。
中国では12年前から普及しており、現在アプリダウンロード数は700万人にのぼる。物件は、新築・リフォーム問わずスケルトンの状態で販売される中国の特性と不動産ブームが火付け役となり、同サービスを紹介するTikTokは最高3000万再生を記録している。
日本進出の背景を代表取締役の白旭東氏は「中国人は住宅へのこだわりが強く、新築・リフォーム問わず自分が納得するまで内装を作っては壊してを繰り返します。その際に、物件の平面図1枚だと空間認識が難しいため、当社のアプリが一気に普及しました。このニーズは日本にもあると考え、今年3月に日本会社を設立、正式リリースに至りました」と語る。
利用手順は4つに分かれる。1つ目は計測。Bluetooth搭載のレーザー距離計とデバイスを連携させることで、空間の長さやドアと窓の位置などの情報をデバイスに取り込んで、平面図と3D見取り図を自動生成する。計測誤差は±2mmだ。2つ目はデザインという工程だ。自動生成された図面の中に利用者がイメージする色や柄の建具や内装材を設置する。設置したものは、即座に平面図だけでなく、3Dやウォークスルーの状態でも確認が可能だ。
3つ目は見積書の作成。建材の価格や電気工事などの必要工事の概算を追加登録して見積書をその場で作成する。最後に、作成した見積書やCADデータをファイル共有する。ここまでの工程を1つのデバイスで1時間以内を可能にしている。
今後について白社長は「現在、日本のほか8カ国で展開しており、各国の生活に合った家具や建具をアップデートしています。今後、1年で1万アカウント取得を目標にサービスの周知に努めます」と抱負を語った。
同サービスは1アカウントあたり月額1万9800円(税別)。
代表取締役 白旭東氏

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