vol.60
企業リポート
リユース事業やエンターテイメント事業を展開するファンカンパニー(大阪府豊中市)。同社では事業の多角化の一環で、不動産売買仲介事業にも取り組んでいる。単なる仲介にとどまらず、リノベーションにも対応する点で差別化を図っており、1000万円クラスの工事依頼も舞い込む。
1000万円クラスの改修を中心に年間30件
買取再販物件で体感
ファンカンパニーは1986年に創業した会社で、「浪漫遊」といったリユースショップ運営などを主事業としている。2018年ごろから不動産やリノベーション事業を展開してきた。同事業ではWAKUWAKU(東京都目黒区)が全国展開する中古リノベーションのフランチャイズ「リノベ不動産」に加盟しており、不動産売買仲介に加えて、リノベーション事業も展開している。
商圏は大阪府吹田市、豊中市を中心とした北摂エリア。競合が多いエリアだが仲介とリノベを組み合わせたビジネスモデルで差別化を図っている。「大手リフォーム会社が多いエリアですが、うちは売買仲介とリノベーションとのセット提供が基本です。直接的に競合となる会社は多くないと捉えています」(執行役員リノベ不動産事業部、事業部長の谷内豊氏)
事業に関わる社員数は8名で、うち3名が営業。2024年6月期の売上高は約3億円。約6000万円分が仲介手数料売上高。件数にすると約30件。そして仲介に伴うリノベーションが約2億円にもなる。1000万円以上の高額案件も少なくない。「あとは買取再販の売上高があります。リノベーションの事例をお客様に直接見ていただけるように、物件を買い取ってショールーム代わりにしているんです。その分の売上高も含まれています」(谷内氏)

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