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有識者に聞く、「中古住宅+リノベ事業」3つのポイント

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有識者に聞く、「中古住宅+リノベ事業」3つのポイント

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業界の有識者が語る≪テーマ : 「中古住宅+リノベ事業」、3つのポイント≫
不動産と建築の融合がカギ

リノベ不動産 鎌田友和社長

◆今週のゲストコラムニスト◆
リノベ不動産 鎌田友和社長
≪Profile≫1978年、静岡県生まれ。不動産会社に13年勤務し、5000件以上の不動産取引に関わる。2013年8月に和久環組を設立し、代表取締役社長に就任。14年にボランタリーチェーンのリノべ不動産を設立、代表を務める。

 私たちのボランタリーチェーン「リノベ不動産」では、中古住宅の仲介とリノベーションをセットにしたサービスを提供しています。今回は、お客様が「中古+リノベ」をしようと思った時にハードルが高いこと・不安に思うことと、その3つの対策について紹介します。

不明瞭なことが多い

 新築の建売や新築マンション、または買取再販物件などの企画型住宅は、完成したものが目で見て分かり、価格もその場で試算することができるため、すぐに資金計画から物件購入までの材料をスピーディーに揃えることができます。対して、中古+リノベでは、中古物件が見つかっても、どんなリノベーションができるのか、総額がいくらになるのか、といった不明瞭な部分が多く、物件購入に至る判断材料が整うまで時間がかかります。その上、中古物件はいつ売れてしまうかさえも分かりません。

 この場合の対策として重要なのは、中古物件価格+リノベーション価格の総額、リノベーション完成後のイメージの両方をスピーディーに提供できるかということになります。

複雑な手続き

 お客様が中古+リノベを実現しようと思うと、物件探しは不動産会社、プランは設計事務所、施工はリフォーム会社や工務店、住宅ローンは金融機関と、それぞれの会社と複雑なやり取りが必要。平日働いている一般の方がこれら全てを同時に進めていくのは、非常に労力・根気・スピードが必要で、実際には現実的ではありません。

 このようなお客様の複雑な困りごとを解決するためには、自社完結のワンストップ体制を敷くことが必要です。つまり、「不動産」と「建築」の両方を取り扱う業態へ変化することが重要。「不動産」と「建築」は、水と油と表現されますが、この2つの業態を融合させる組織体制、人材育成が求められます。自社で完結させた方がお客様の求めているスピードに対応しやすいと思います。

漠然とした不安がある

 お客様は不動産業・建築業に対して不安感を持っています。そのためには、サービス業として、ワクワク、感動していただける付加価値をどのように提供していけるかということが大切です。特に人材とその意識の向上が必須。

 また中古に対して漠然とネガティブなイメージを持たれる方も多いです。そのためには、修繕履歴や長期修繕計画の内容、管理費・修繕積立金など、見た目だけでは分からない部分まで理解した上で、リノベに値する物件か否かを提案できるようにしなければならない。

 また、カッコよさだけでなく、新築に劣らない性能的な向上も必要。そして、"売ったらおしまい"の業界イメージからの脱却も重要だと考えます。 

 私たちは全体で問題解決を図り、ワクワク・感動を提供していきたい。

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