住宅のリノベーションを中心に年間10億円を売り上げるアートアンドクラフト(大阪府大阪市)。22年前から同事業を行う同社では、設立当初から変わらず「おおらかさ」が感じられる大胆な設計で、ユーザーからの支持を集めている。リノベの老舗として、豊富な経験を持つ同社のプランニング術に迫った。
人気プラン.1 間取りの大幅変更
【作り方】
当たり前とされている設備や部屋の配置を、施主が理想とする暮らし方に合わせて変更。リビングに寝室を持ってきたり、玄関に洗面台をつくるなどがある
【理 由】
ユーザー目線で暮らしやすさを考えると、既存の間取りでは合わないことが多い
「おおらか」な家づくりを顕著に表していることの1つが、「間取りの大幅変更」。通常の住宅では当たり前とされている設備や部屋の配置を、施主が理想とする暮らし方に合わせて大胆に変更している。
例えば最近では、寝室をリビングの1角に設けるレイアウトの人気が高い。リビングは部屋の中で最も日当たりや眺望が良く、朝は気持よく目覚めたいというユーザーが、このようなレイアウトを選んでいることが多い。
また通常、脱衣室に置く洗面台を、玄関まわりに配置することが珍しくない。これによって、外から帰ってきてすぐに手や顔を洗うことができる。配置以外にも、玄関を通常より広く取るなど、大きさを既存の間取りから変更することもある。
広報担当の岡崎麗さんは、「ユーザー目線で気持ちいい暮らし方を考えた時、供給者目線で作られた既存のレイアウトとギャップがあることが少なくありません」と話す。

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