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近年、住宅だけでなく、カフェや宿泊施設、オフィスなど様々な形に生まれ変わり、活用されている古民家。そんな古民家をDIYでカフェや雑貨店、クリエーターの工房などが集まる商業施設にコンバージョンしたのが「カワグチシンマチ」だ。その運営で中心的な役割を担う、カフェ「senkiya」のオーナーである高橋秀之氏に話を聞いた。
築50年ほどの母屋。イベント時にはウッドデッキをステージとして利用
店内を彩る様々な窓やドア
「カワグチシンマチ」は、高橋氏が中心となって、実家である植木屋「千木屋」を主にDIYで改修した施設。保育園ほどの広さの敷地に、築約50年の母屋をはじめとして、複数のガレージやプレハブ、ポンプ小屋が立地していた。カフェ「senkiya」は母屋の1階部分を4年かけて改修し、2011年にオープンした。同じ1階には雑貨店を併設し、2階は古本屋兼ギャラリーとして利用されている。
店内を見渡して目に入るのは、デザインも年代も異なるビンテージ感がある多種多様なサッシやガラス、ドア。その数は高橋氏にも分からないほど。
例えば、建物のエントランスとカフェとの間仕切りには3種類の窓とガラス張りの引き戸、木製のビンテージドアを使用。2階のギャラリーには、1つの壁に7種類もの窓が設置されている。これらは、オンラインショップで購入したり、解体前の古民家から譲り受けたりして集めた、高橋氏のお気に入りの建材。
「建具が好きで、気に入ったものを使うためにプランニングした部分が多いですね」(高橋氏)と言うほど、機能性よりもデザインを重視。そのこだわり具合は、開くことができないドアがあるほど。こうしたこだわりが、飽きのこない変化と面白さを生み出し、ユーザーを楽しませている。

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