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キーワード:非住宅改修で成長
新築すればあらゆる問題は解決するというパラダイムは、もはや過去のものだ。既存の建物を活用することで、新築よりも価値が上がる時代が到来しつつある。それを体現しているのが、大型施設設計を中心にグループで100億円売り上げるプランテック(東京都千代田区)。商業施設リニューアルや新たなコンセプトのホテル事業で拡大する同社の取り組みを紹介する。
金沢百番街Rinto
延床1.3万平米金沢の新名所に
「2つの高架下に大きな屋根を掛けましょう。これで売り上げは当初計画の2.5倍になる」
来海忠男社長の提案に、JR東日本の関係者たちはポカンとした表情を浮かべた。JRが同社に依頼したのは、金沢駅に隣接する在来線高架下の商業施設のリニューアル。長野―金沢間を結ぶ2015年の北陸新幹線開通を見越したものだったが、来海社長はこれを一蹴。ただ改修するだけでなく、利用者がここに巨大な商業施設があることを認知してもらうえる仕組みなしには、商業的な成功はないと説いた。
そこで提案したのが、新幹線、在来線の高架下に巨大なプレートを設置するアイデア。この大きな屋根で、リニューアルした2つの高架下の施設をつなげ、駅を核とした延床面積1万3000平米超の巨大な商業施設を作り出すものだった。
「そんなこと、できるはずがない!」

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