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3種のデザインで訴求
三春情報センター(神奈川県横浜市)は、築40年以上の団地の一室をリノベーションし、期間限定のショールームとして公開するという新たな戦略に取り組んでいる。多彩なデザインで、ユーザーの反応は上々。第1弾のテーマは「ネオ・クラシックフレンチ」、2弾目は「インダストリアルスタイル」、3弾目は「60'sミッドセンチュリースタイル」だ。このショールーム戦略の狙いとは。建築事業部・シニア事業部統括 執行役員の楠元知毅氏に聞いた。
第1弾「ネオ・クラシックフレンチ」の例
趣や顧客層の異なる3つの部屋タイプ
第1弾は築40年超の横浜市港南区にあるめじろ団地の一室を改修。フランスのアパートメントをイメージしたかわいらしい雰囲気だ。「ネオ・クラシックフレンチ」は、伝統的なヨーロピアンテイストと今時なデザインの融合を表す。
トイレを広く設けるために洗面台を廊下側に設置した。「見せられる洗面台」にするため、カウンターには輸入タイル、鏡はデザイン性のある枠のついたものを採用。キッチンは対面にできない間取りのため、無垢材やパネルを用いてインテリアとして取り入れた。また、壁厚を活用してニッチをつくるなど収納スペースも多く設けている。
ターゲットは60代の夫婦。「かつて憧れたクラシカルな世界観にぴたりとはまる人もいます」と楠元氏。
第2弾は、JR根岸線磯子駅から徒歩1分にある築45年のマンションの一室。コンセプトの「インダストリアルスタイル」は工場地帯に隣接していることに由来。天井は黒、壁紙は白やグレーでモノトーンな印象。対面式のステンレスキッチンは、カウンターが木材とコンクリートの組み合わせからできている。間取りを2DKから1LDK+WICに変更。WICはリビングと寝室をつないでいる。ターゲットは単身、DINKs世帯。
第2弾「インダストリアルスタイル」
第3弾の「60'sミッドセンチュリースタイル」は野庭団地の一室。「団地なのにロフトがあるのが特長」と楠元氏は話す。ターゲットは趣味の多い40代夫婦。

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