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・谷根千地域を一つのホテルとして巻き込んでできた建物が「hanare」
・元学生寮だった建物を、カフェやギャラリーなどを含む施設へリノベ
・取り組みが評価され、昨年のグッドデザイン賞で3位に入賞
hanare
東京都文京区の谷根千、千駄木地域に、町全体を1つのホテルとして巻き込んでできた建物がある。それがhanare(ハナレ)だ。宿泊施設HAGISO(ハギソウ)は2013年に、Marukoshi-so(マルコシソウ)は2015年に改装し、オープン。この取り組みが、昨年のグッドデザイン賞で全4789組中3位に入った。
築63年の木造2階建て。元は学生寮だった。隣には寺院があるなど、下町の雰囲気も残る
レセプションからスタートし、町へ案内
hanareのコンセプトは「町全体を1つのホテルに」。HAGISO2階にチェックインし、銭湯チケットを受け取り谷中の町の散策マップを手渡される。「銭湯は徒歩5分の大浴場へ、レストランやレンタルサイクルも近所にある」(宮崎晃吉・HAGI STUDIO代表取締役)
地元の大浴場を利用する際に渡されるアメニティー。
和の風呂で使われた木の桶をイメージしている
hanareの企画と運営はHAGI STUDIO(東京都文京区)、物件管理を尚建(同)が担当し、施工は富士ソーラーハウス(神奈川県横浜市)が行った。
2階入り口にあるレセプション場には、薬箪笥を利用したアンティークショップを設置。
ここで銭湯チケットをもらい、地元の銭湯に入ることができる
2棟改装し、ギャラリーと宿が誕生
建物は2棟ある。HAGISOは築63年の木造2階建て。1階はカフェとギャラリーで、2階入り口は、hanareのレセプションとサロンルームにした。「カフェ、ギャラリー、ホテルレセプション、設計事務所などを擁する『最小文化複合施設』としてリノベしました。空間設計からカフェ経営・運営、メニュー開発、イベント企画・運営、広報活動まで全て私どもで行います」(宮崎社長)
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