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「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2018」500万円未満部門 最優秀賞
「groundwork」
限られた予算内でのリノベーションながら、施主の趣味を反映し希望をかなえた部屋が、昨年の「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2018」500万円未満部門で最優秀賞を受賞した。タイトルは「groundwork」(グラウンドワーク)。地域密着でリノベを行う水雅(東京都杉並区)が設計・施工し、初出展で初受賞となった。
躯体があらわになったリノベ後の部屋。ヴィンテージ感を出すべく、中古品、ユーズドにこだわった
中古品を生かした内装に
「予算に限りがあったので、どこに力を入れどこを抑えるかを考えながら設計、施工しました」(白石淳氏)
元の物件は、築46年のRC造マンションの1室。施主がヴィンテージ好きだと事前に聞いていたことから、荒々しいデザインにした。
まず、以前から施主が持っていたインテリアを採用。例えば天井からぶら下がり、多方向を照らすライトだ。床は、toolbox(東京都渋谷区)のユーズド物の足場を使用。「杉板でヴィンテージ感を出すべく、使用済みの物にしました」(戸石謙治専務)
また、水まわりの青いドアは、コストを下げるために施主と一緒に塗った。「水まわりは力を入れすぎると高額になります。キッチンだけ少し動かしたが、それ以外はそのままにしました。壁は昔ながらのタイル張りですが、ヴィンテージ感を出すことを考えたらその方がいい。浴槽だけ交換しました」(戸石専務)
苦労したのは壁のハツリ。「この部屋は左官で塗装していたため、スケルトンにする際、一気に剝がれず、ボロボロ削れるようになり大変でした。しかし、いざ終えてみると躯体の凹凸感が出て、雰囲気が良くなりました」(戸石専務)
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