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改修事業者の間で、「リノベーション専門店」の開業が全国的に相次いでいる。水回りを得意とするリフォーム店だけでなく、外壁塗装店や小売大手も事業に参入。既存のビジネスに対して新たな事業の柱を設けることで、売上アップを目指す。間取り変更や増改築といった複雑な工事を請け負うことで、単価アップが見込めることが背景にある。
外装店や小売業者も参入
兵庫県のリフォーム会社、駒商(宝塚市)は7月にリノベ専門の新店舗「コマリノベ」を開業した。地元の園芸関連の商業施設「あいあいパーク」の敷地内物件に空きができたことで、出店を決めた。「ガーデニングをたしなむお客様は、住環境を良くしたい、という意識が高く、増改築のニーズがあると踏んでいます」と駒走宜久社長は話す。すでに水回り中心の本店、外壁塗装店の2店舗で7億円を売り上げる同社。今期は8億5000万円を目指す。
駒商
駒走宜久社長
従来は水回りの延長線上で大型改修を手掛ける事業者が多かったが、それとは別に専門店を開業するのが現在のトレンドだ。専用の屋号、ブランドロゴ、ホームページを作成するケースが目立つ。PLUS ONE(奈良県奈良市)は、増改築専門店「リノベ家」を開設した。「安いイメージを持たれている従来の屋号と区別しました。新築と比べて戸建てリノベは競合が少なく、ブルーオーシャンです」と大西隆行専務取締役は話す。リノベ専門店「beans(ビーンズ)」を開設したgreen建築工房(大阪府枚方市)も同様だ。同社の松村貫十社長は、新築価格が高騰して中古住宅の需要が増えていることを理由に、店舗開設を決めた。リノベ専門店の店舗の特徴は、従来の水回り住設を並べるようなショールームではなく、空間展示に重きを置く。例えば戸建てのリノベ専門店「Jリノベ」を立ち上げたジョンソンホームズ(北海道札幌市)のショールームでは、玄関やLDK、寝室のモデルルームなどを展示している。
PLUS ONE
大西隆行
専務取締役
green建築工房はリノベ専門店「beans」を開業

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