日本意匠商店(東京都渋谷区)が販売している「和カラ」は、御所染や秘色といった日本の伝統的な色を表現した塗料。現在24色展開している。
低臭タイプで内装改修にも 和カラ
日本の伝統的な色を表現した塗料
大気汚染の原因となる揮発性有機化合物を限りなく抑えたアクリル水性ペイント。塗料特有の臭いがほとんどしないため、顧客が住みながらリフォームする際にも気になりにくく、幼稚園や病院にも施工しやすい。
色合いは、四季の移ろいを表現した色や、日本の伝統的な色をイメージしている。販売の際には、色の背景を伝えるようにしており、例えば淡いピンク色をした聴色(ゆるしいろ)の場合、増田実菜取締役は次のように話している。
和モダンな空間に調和する
「平安時代、紅花染は高価なため一般には使用が禁止されていましたが、聴色はどんな身分の人でも使用することができました。聴くという言葉のように、淡い色合いには相手を受け入れる優しさが込められているのかもしれませんね」
外壁用、内壁用の2種類あり、金額設定は一律単価ではない平米売りスタイル。必要量に応じて価格を変動させることで、現場に応じた柔軟な購入方法を可能にした。具体的には6〜10平米は1平米あたり2400円、51平米以上で同1100円。余剰な塗料が発生しにくく、産業廃棄物を減らしながら処分費の削減にもつながる。
「和カラは昨年1月に発売して、ドアや壁などアクセントカラーとしても好評いただいています。塗装はきつい臭いがするといったマイナスのイメージもありますが、これは子どもが手にとっても安心な製品です。現場でも職人さんに楽しく塗ってもらえたら嬉しいです」(増田取締役)
日本意匠商店
増田実菜取締役

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