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- > 豊島区、都内初のリノべスクール開催「消滅可能性」に危機感
東京都豊島区は、「第1回リノベーションスクール@豊島区」を大正大学で開催した。

公開プレゼンテーションの様子
同スクールは、4年前に北九州市の小倉でスタート。地域に眠る遊休不動産(空き物件)を対象に、各地域の課題をふまえた上でリノベーション計画を立案。技術的な知識なども学ぶ。
豊島区は子育て世代の20~39才の女性が2040年までの30年間に半減するなどの理由で、昨年5月、民間の政策発信組織「日本創成会議」から、東京23区で唯一の消滅可能性都市として指摘を受けた。
この危機感から同区は緊急対策本部を立ち上げ、都内初の開催となった今回は、事業化計画を考える「事業計画コース」に40人、内装などの工事方法を学ぶ「セルフリノベーションコース」に10人が参加した。
最終日には、対象物件の不動産オーナーや専門家の前で公開プレゼンテーションを行い、地域活性化を目指した独自の案が発表された。高野之夫区長や区役所職員、商店会会長、町会長、一般観覧者も集まり、聴衆は約300人に上った。
3月に発表された総務省の平成2013年住宅土地統計調査によると、豊島区の空き家率は15.8%と都内で最も高い。「住戸は多いが、子育て世代の女性やその家族が住みやすい住宅が少なく、今後は積極的な空き家の活用を不動産オーナーらに促していく必要がある」(豊島区担当者)

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