リフォームと健康
寒い家ほど夜間頻尿の傾向になりやすい。こう発表したのはスマートウェルネス住宅等推進調査委員会の委員で、北九州市立大学国際環境工学部講師の安藤真太朗氏。
夜間頻尿とは「過活動膀胱」とよばれる病気の代表的な症状。就寝中に1回以上、排尿のために起きる症状で、2回以上が治療の対象とされている。安藤氏は「40歳以上の約69%が罹患しており、国民5900万人に相当する」と話す。夜間頻尿は睡眠の質が落ちるなどして、不眠・睡眠障害を引き起こしたり、夜間の移動により骨折などのリスクもある。
夜間頻尿の要因は何か。ラットを使った医学研究では寒さがひとつの要因だという。「寒いと汗が出ないので尿量が増える。また血管が縮むので血液量が増加し、尿量が増える。しかし頻尿と温熱環境との関係については知見が十分ではなかった」(安藤氏)という。

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