《部位別リフォーム 雨漏り 編》
多くの工務店やリフォーム会社が雨漏りの解決に困った際に駆け込む会社がある。雨漏り検診技術開発研究所(東京都清瀬市)だ。現在の会員数は210人に上る。同社の大渕正理事長に雨漏りの原因究明のポイントを聞いた。
「問診表」で、検査の効率化とデータの蓄積を行う
専門家が使う特別なアンケート
同社がまず行うのは、ユーザーに「問診表」へ記入してもらうこと。これは、「水漏れが起きている場所」や「雨漏りが始まったタイミング」などはもちろんのこと、「屋根の形状」や「外壁の仕様」といった細かい部分にまで及ぶ、37項目の質問で構成されたアンケート。これによって、原因をある程度まで絞り、検査の効率化を図る。
例えば、屋根の形状や仕様。片流れの場合は棟の辺りに原因があるケースが多い。また、モルタルの場合は雨が降ってすぐに、コンクリートの場合は時間差で雨漏りが起こる傾向がある。こうした傾向の把握には、経験だけでなく、「問診表」によって蓄積されてきたデータも生かされている。

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