ドン・キホーテグループでは、太陽光発電事業への取り組みを強化している。ホームセンターのドイトでは販促活動に力を入れるほか、ドン・キホーテ本体や大型店舗MEGAドン・キホーテなどを展開する長崎屋でも一部の店舗で太陽光の取り扱いを開始した。

▲パネル展示の様子と森本美和マネージャー
ドイト、全14店で対応
現在、ドン・キホーテグループで太陽光を最も取り扱っているのがドイト。2007年にドンキ・ホーテグループ入りする前から事業を行っており、国の補助金が再開された2~3年前から販売数が増加している。
店舗は東京都と埼玉県を中心に全14店舗を展開しており、そのすべてで展示パネルを設置している。年間の販売件数は100件弱。東日本大震災後、停電時に太陽光の利用ができなくなるなどのニュース報道から販売数が落ちたが、最近は東京電力の電気料金値上げの報道とともに、販売数が回復した。
販売対応は店舗スタッフが兼任で実施。ただ、細かい商品説明や施工はお客さんの希望するメーカーに対応する約10社のパートナー企業が行う。
PRは店頭の展示パネルと店舗に張るポップ、配布チラシ、店舗で行うイベントなど。イベントはドン・キホーテの店頭で行うケースもある。
「ドン・キホーテはドイトと異なり若年層がターゲットなので、そのフィールドも利用できるなと考えました。今はドン・キホーテでもイベントを不定期に行っています」(森本美和マネージャー)
今後は一般ユーザーにもっとわかりやすいPRをしていきたいと森本マネージャーは考える。
「太陽光はニュースなどでもう知っている人がほとんどなので、選ぶ時代に入ったと感じています。家電量販店などでパソコンが全部並んでいるところがありますが、そのようにお客様の選ぶ商品の幅を増やして行きたいです」(森本マネージャー)
量販店ならではのPR
ドイトではリフォーム事業も手がけており、量販店ならではのPR方法を採用している。売り場に販売商品を散らしてあり、店内を歩くとコーヒーカップの隣にはキッチンが置いてある。それはコーヒーカップを買う人は主婦や新生活を始める人のため、横にキッチンがあると全くリフォームを考えていなかった人にも目に留まり、需要創造につながるとの考えだ。
また、水栓の隣にはいくらで取り付けができるかのポップが張ってある。物販の中に工事をうまく取り入れており、自然と受注につながる仕組みを構築している。太陽光でも同様のPR手法を取り入れており、例えば駐車場の鉄筋に太陽光PRのポップが張られており、そこから受注につながったケースもあった。
一方、ドン・キホーテやMEGAドン・キホーテの一部の店舗はドイトと違い、太陽光の元請けは行わず、紹介という形でのビジネス展開だ。エコスタイルという企業が特約店として案件に対応している。

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