外壁・屋根塗装を手がける住泰(栃木県宇都宮市)の2021年4月期の売り上げは前期比1億2000万円プラスの5億2000万円に増えた。年間棟数は330棟。前々期から数えると6割増の2億円増収となる。今期は7億5000万円を目指す。急成長を遂げた理由は、ショールーム展開と自社ホームページを駆使した営業戦略にある。
【リポート/編集部 芦原拓】
屋根材だけでなく、屋根カバーを展示することで差別化を図る
外装で400万円受注も
「外壁塗装のショールームはあくまで外壁のみの展示が多いです。屋根材や屋根カバー材を展示することで、外壁と一緒に屋根の提案ができるのが強みだと思っています」(千葉猛社長)
東谷町本店は塗料6種類、外壁カバー材2種類に加え、屋根材5種類、屋根カバー材5種類を常設展示している。
外壁塗装の平均単価は約100万円。これを目的に来た顧客が展示を見て、屋根の葺き替えを注文することも。単価は150万~200万円に上昇する。さらに屋根カバーリフォームだと300万~400万円に上昇するケースもある。
集客に大事なのはお客さんが来て得するイベントの定期開催。オープン時には6万枚の折り込みチラシを2回まき、2日間で40組の集客があり、半数が成約に。以降、年4回はイベントを開催し平均して約25組が来場する。内容が大事で、「失敗しない塗装の勉強会」という営業マンによるセミナー、70~80%オフでの塗料のセール販売、地元の名店の宇都宮餃子のプレゼントなどを用意。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1653号(2025/06/16発行)2面
-
1652号(2025/06/09発行)2面
-
1651号(2025/06/02発行)3面
-
1650号(2025/05/26発行)5面
-
1649号(2025/05/19発行)5面