外装工事専門店の協伸(千葉県成田市)は、今年1月のホームページリニューアルにより、問い合わせ件数が前年までの月5件程度から月25件の5倍に増加している。
リニューアルのポイントは2点だ。1つはサイトのスタッフ紹介やブログなどで、スタッフの顔を掲載するようにした点。同社は現在、社員や専属職人など合計60人を掲載しているが、これにより、訪問するスタッフや工事の職人がどのような人物か顧客が把握でき、安心感が高まった。
「私は1・2月でも現場ではTシャツで作業するのですが、ある現場で『やっぱりTシャツになるんですね』と、HPのイメージそのままの姿に好感を持っていただきました」(熊井一仁社長)
2つ目は塗装に関する情報をダウングレードさせた点だ。これまではプロの塗装業屋が読んでもうなずける塗装技術を網羅する内容にしていたが、顧客が知りたい材料に関してと補修方法に限定して掲載するようにした。 「詳しすぎると、かえってお客様がどこを参考にしたらいいかわからなくなってしまうようでした。そこで普段から訪問時によく聞かれる材料と補修に絞りました」(熊井社長)
リニューアル前は本気で塗装をしたい顧客が中心だったため90%という高い成約率だったが、リニューアル後は気軽な問い合わせも増えたため70%まで下がった。しかし、工事件数は月40件前後から60件まで増加しており、HPリニューアルが奏功している。
同社の今期年商は約3億円の見込み。来期は5億円突破を目指す。

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