住宅リフォーム、水漏れ修理、家具修理、車のメンテナンスなど"施工"関連業務に特化したポータルサイトが11月にオープンした。サイト名および社名は「ローカルワークス」(東京都港区)。「曲がったカーテンレールを直したい」など、どこに頼んだらいいのか分からない小規模工事を中心にユーザーとプロのマッチングを推進する。
カテゴリー数は約300種
「小規模工事はニーズが高いですが、インターネットで探せるところがありません。リフォーム会社にとっても、普段から細かい工事をして、その後の大型工事で声をかけてもらえることがあるべき姿ではないでしょうか」(清水勇介社長)
さまざまな内容の依頼ができることが分かるように同社のサイトの"施工"カテゴリーは幅広い。例えばキッチンでは、食器洗い洗浄器や換気扇・レンジフードといった部位もある。また家の外では屋上リフォーム、井戸工事といったように、全カテゴリー数は約300種。清水社長は「多分ほとんどの施工カテゴリーは網羅しているはずです」と話す。
頼める内容は住宅リフォームにとどまらず、テレビ・AV機器類、楽器の修理、鍵交換から自動車のガラス交換などまでさまざま。日常生活の中で発生する細かい悩みに対応することで、同じ人物が日々利用してもらうサイト構築を目指した。
現在、新規入会キャンペーンで利用額の1%のポイント還元を実施。リフォームで発生したポイントで、壊れていた時計を修理する―そんな活用のされ方を目指している。エンドユーザーの利用は無料。施工業者は初期費用、月額費はかからないが、各案件に連絡するため1件500円の応札料と、成約金額の6%の費用(リフォーム工事の場合)がかかる。
現在の加盟社数は約100社。初年度1000社(リフォーム事業者は500~600社)の加盟、20億円の発注を目指す。「今後は施工ネットワークを生かし、他社サイトとの連携なども進めたい」と清水社長。
IT化が遅れているリフォーム業界において、中小零細企業でも利用、受注できるサイトで業界の活性化を図っていく。

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