壁紙は白。平米数百円のビニールクロスが中心で、施工はプロが行う―そんな日本の壁紙業界の常識にメスを入れたのが、サイト「壁紙屋本舗」を運営するフィル(大阪府大阪市)だ。
購入者の6割が30代から40代を中心とする一般女性。彼女たちは自らローラーやカッターを持ち、部屋を自由にコーディネートする。発想は無限大。ドアや家具にまで壁紙を張り、新しい可能性を生み出している。

壁紙屋本舗のユーザーは30~40代の女性が中心
貼り方教えるサイトを
「壁紙屋本舗」に並ぶのは、壁紙を中心とした2万5000種もの商品アイテム。PV数は月間220万~300万に及ぶ。全国から月間1億円もの注文依頼が舞い込む。そんなサイト、「壁紙屋本舗」が誕生したのは2000年の5月。誕生のきっかけを当時クロス職人をしていた濵本廣一社長は振り返る。
「ある時電気屋のおっちゃんが糊付けした壁紙を売ってくれと来たんです。素人だから貼れないだろうと思っていたら、意外にできてしまった。これは貼り方と道具さえあれば誰でもできるのではと思ったのです」

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