壁をコンクリート調に塗装し、その上からゴールド系の塗料でエイジング塗装を施した
改修前

塗装会社の中村塗装(長崎県長崎市)はこのほど、「Hotel URO(ホテルウロ)」を開業した。同物件は約10年間空き家となっていた、築33年の旧カラオケ店をホテルへと再生。エイジング塗装やモルタル造形を施すなど、同社の塗装技術を随所に生かしている。
花曼荼羅を造形
同社は住宅・非住宅を問わず建築物の塗装業を主軸とし、不動産賃貸業やホテル業も手掛けている。長崎市に拠点を構え、県内全域を商圏とする。2025年7月期の売上高は3億6000万円、そのうち塗装業が3億2000万円。
「Hotel URO」は約10年間空き家となっていた、築33年の旧カラオケ店を改修した8階建てのホテルだ。コンセプトは、木の内部にできた洞窟状の空間を意味する「樹洞(うろ)」。建物全体を1本の大きな木に見立て、中央にある屋外の螺旋階段を中心に小さな客室が洞のように左右に配置された構造となっている。
特徴は同社の塗装技術を随所に生かしている点だ。例えば、個室タイプの客室の「DeluxeDouble」では、壁をコンクリート調に塗装し、その上からゴールド系の塗料でエイジング塗装を施した。ベッド背面にはモルタルで花曼荼羅を造形し、塗装で立体感を強調。天井をアーチ状に仕上げることで、木の洞に包まれるような空間を演出している。中村巧社長は「非日常な空間こそホテルの醍醐味です。特別な空間へと仕上げています」と語る。
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