(写真:何枚も瓦を積み重ねた壁面装飾がエントランスを彩る。瓦製のコースターやお皿も並ぶ)
瓦屋根や金属屋根、雨どい、外壁塗装などを手掛けている藤井製瓦工業(広島県福山市)は、ギャラリー「FUKI IWANARI」(フキイワナリ)を活用し、同社の認知度アップや潜在顧客の掘り起こしを図っている。同施設は車がないとアクセスしづらい立地にあるにもかかわらず月400〜500人が訪れる。集客の肝となるのは、シェアキッチンでのイベント開催だ。
併設のシェアキッチンで集客、月400人来場
築86年宅を改修
同社は1977年設立で地元福山に密着した屋根工事専門店。2024年9月期の売上高は5億円で、内訳はリフォーム事業が3億4000万円、残りは新築関連工事など。リフォームの年間工事件数は937件で瓦屋根の工事が60%、金属屋根やスレート屋根が15%、残りは雨どいや外壁工事、水回りなどが占める。
同社では新規顧客の獲得や瓦文化の発信に力を入れており、今年3月に「FUKI IWANARI」を新設。会社の向かい側にある1939年建築の木造2階建てを改修した。屋根はもちろん、入口の看板やタイル、洗面ボウル、花器、置物などあらゆるものが瓦でできており、瓦の魅力をたっぷり感じられる和モダンな建物となっている。延床262平米で、1階にギャラリー・商談スペース・シェアキッチン、2階にレンタルスペースがある。商談スペースは瓦のサンプル、外壁塗装の色見本などがあり、顧客と打ち合わせができる。「この施設を活用するようになってから成約率が肌感で約6割から9割へと向上しました」(藤井孝浩社長)
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