「外壁・屋根の状態が詳しく分かるビデオ診断の無料提供は、お客様に好評で、問い合わせも多く頂いています。まずはお客様にご自宅の状態を知ってもらいたいと思い、行っています」と話すのは、プロタイムズ総合研究所(東京都府中市)港北ニュータウン店の川中子理店長。
同社の5店舗合計での実施件数は、多い時で月間500件、累計では1万5000件以上。その内の約4割から外壁・屋根のリフォームを受注している。
診断を行うのは、外装劣化診断士の資格保有者で、約30人が同社に在籍。屋根、外壁、シーリング、基礎、付帯工事を中心に、2人1組でチェックしていく。2階建て戸建ての場合で、1~1時間半ほどかかる。
実施者は、小型のビデオカメラで撮影をしながら、「このような0.3mm以上のひび割れを構造クラックと言います。内部に雨水が侵入する恐れがあります。早急なメンテナンスが必要です」というふうに、診断内容を解説していく。撮影した内容は、15分ほどに編集した後にDVDに記録し、ユーザーに渡す。
ビデオ診断の様子
写真とは異なり、診断箇所を様々な角度、大きさで見ることができる。また、文字で読むより頭に入りやすく、情報量も多い。さらに、隣家など周辺の様子も映るので、撮影されているのが自分の家であると、ユーザーが確認できる点も強み。
受注拡大の他に、撮影したビデオの社内共有により、社員や職人の技術力を高め、施工の質を向上させられるという利点もある。
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