エクステリア・造園業向けのCADを開発・販売するユニマットリック(東京都港区)はこのほど、エクステリアに関わるプロ専用の植物通信販売サイト「Saite360(サイテ サンロクマル)」のサービス提供を開始した。
植栽デザイン・提案をサポート 
同サイトで会員登録をすると、エクステリアの案件に合わせてデザインされた植栽セットをネット上で選んで購入できる。植栽セットは、ガーデニングのポイントとなる低木やグランドカバー(地被植物)が中心。全部で76セットあり、イメージや配置場所、価格帯などの条件に合わせて選ぶことができる。今後、植栽セットのバリエーションは順次、拡大していく予定。
同社のトータルデザインツール「RIKCAD」ユーザーの場合は、CADデータをダウンロードして植栽デザインに利用することも可能だ。
価格は1セット(1~2平米分)7000~2万円ほど。注文から最短5日で生産者から現場または事務所に届けられる。
同サイトの開発のきっかけは、「RIKCADユーザー向けに行ったアンケート調査で『植栽のデザインをスキルアップさせたい』という回答が多かったこと」と小松正幸社長は話す。
「エクステリア業界はアルミメーカーやブロックメーカーが中心となって作った業界なので、植物は苦手という業者さんが結構多い。さらに植物の流通経路は複雑で分かりにくいのが現状」(同社長)
日なた向きの植栽セットを配置したプラン例
一方、植栽用植物の農家を訪問した小松社長は、公共工事の減少の影響で廃業する農家が全国的に続出している状況にも接した。「エクステリア業者も生産農家も困っていた。そこで両者をつないだのがこのサイト。エクステリア業者から当社がネット上で注文を受け、発注を受けた農家から植物が直送される仕組みです」(同社長)
現在の登録会員数は約600社。リフォーム会社の登録も増え始めているという。「ワンポイントの植物で住まいのイメージが変わります。プチ・ガーデン・リフォームなどに活用してほしい」と小松社長は期待を込める。

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