2023年有力企業インタビュー
福島県を基盤に年60億円を売り上げるオノヤ(須賀川市)。小野浩喜社長は2023年を重要な年だと位置付けている。上場前の審査期間だからだ。そのための組織改革に全力を注ぐ。
オノヤ 小野浩喜 社長
不動産+リノベ ワンストップ好調
――2022年8月期の年商は前期比115%の60億4000万円。好調ですね。
そのうちリフォームの売上高は50億円くらいです。30億円が「ONOYA」という、住宅所有者向けの増改築リフォームのブランド。残りが不動産事業を含む住宅一次取得者向けの「365リノベ」、水回り専門店の「ラクイエ」です。好調だったのは「365リノベ」。若い人たちが中古住宅を買うニーズが増えています。
リフォームの市場規模は横ばいで新規のお客さんの獲得は厳しくはなっていますが、地域ナンバーワン店であれば生き残ることができる。そのために商圏の売り上げのシェア10%を目指す。例えば仙台なら市場規模が400億円で売上40億円が目標。現在は25億円ほどです。
――2023年、どのようなことに注力されますか。
2024年の東京プロマーケット上場を目指しており、2023年は上場審査期です。企業が永続するためには、オーナー社長への依存から脱することが欠かせません。たとえ私が暴走しても、歯止めがかかるような仕組みを作る。そのためにまず女房に退いてもらう代わりに外部から取締役を呼び、取締役会を作る。銀行員にも出向してもらう。総務や人事部の人員も入れ替えました。ライオンとして生きるなら肉食動物としての骨格を持つことが大事です。
売上は今期が72億円目標。今の仕組みなら、2025年8月期に100億円の売上が達成できると思っています。
新卒2割、2年で年収400万円に
――組織力を強化するために、取り組んでいることを具体的に教えてください。

最新記事
この記事を読んでいる方は、こんな記事を読んでいます。
- 1659号(2025/08/04発行)21面
- 1658号(2025/07/28発行)21面
- 1657号(2025/07/21発行)11面
- 1656号(2025/07/14発行)11面
- 1655号(2025/07/07発行)19面