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京都府、高齢者が学生とホームシェア

京都府、高齢者が学生とホームシェア

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我が家の空き室にようこそ

 京都府で高齢者と学生が同居する「異世代ホームシェア」という取り組みが、昨年からスタートした。下宿を通じて京都の魅力を知り、将来は移住してもらおうという、府の地方創生事業の1つ、「京都ソリデール」を紹介する。

京都ソリデール 水野千代子さんと、府内の大学に通う岡本和哉さん水野千代子さんと、府内の大学に通う岡本和哉さん。
今年1月から、水野さんの夫と3人での生活がスタートした

学生の経済負担を軽減

 京都市北区。これまで一軒家に夫と2人で暮らしていた水野千代子さん(72歳)の元に、新たな同居人が増えた。京都工芸繊維大学に通う岡本和哉さん(19歳)。休みの時には一緒に散歩に行くこともある2人だが、実は赤の他人。京都府が進める学生を対象とした新たな下宿プロジェクトの応募者だ。

 同事業は、子供の独立などで自宅に空き室がある高齢者宅を、府外出身の学生に格安で貸し出し、一緒に暮らすというもの。大学と高齢者団体がそれぞれ希望者を募り、受託事業者が両者をマッチング。相場より安い賃料に設定し、同居を行う。

 家を貸し出す高齢者は、同居に伴うリフォーム補助を得ることが可能。補助額は、工事費の半分で最大90万円。傷んだ壁紙を貼り替えたり、古い水まわり設備を交換するほか、これを機に不用品を処分することもできる。

 同事業を進める京都府建設交通部住宅課の椋平(むくひら)芳智さんは、「ドイツやフランスでは定着しているこの『ソリデール』という暮らし方を、京都でも増やしていきたい」と話す。

 「市内に限って言えば、ワンルームマンションで4~8万円と高い。市内の大学に通う学生でも、市の中心から外れた場所、あるいは府外から通うのも珍しくない。『経済的に厳しいから京都進学を諦める』というケースを防ぎたい」

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