日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)は耐震補強工事を行った組合員を調査したところ、ユーザーが耐震補強にかける金額帯は100~150万円未満が最も多いと発表した(25.3%)。次いで50~100万円未満が21.7%。3位は50万円未満で15.6%だった。

年代ごとの診断物件の平均築年数比較
ここ数回の平均施工金額は150万円前後で推移しており、住み手が想定している金額も100~150万円といった金額帯であると考えられる。
また今回の調査では耐震診断依頼者の年齢にもスポットを当てた。2010年以降に診断を依頼した人のうち、年齢を聞けた1381件を対象に、年代ごとの耐震診断依頼件数および、年齢と築年数との関係についての調査を実施した。
その結果、耐震診断依頼者の年齢は60歳以上がほぼ四分の三(1025人74.29%)を占めることがわかった。この世代から依頼があった建物の平均築年数は30年前後であり、住んでからの年数が経過していることで、住宅への不安を、60歳以上の人がより強く持っていることを表している。
木耐協では毎年、阪神・淡路大震災が発生した1月と、防災月間の9月に同調査を行っている。

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