賃貸住宅の断熱化を推進する団体が、全国賃貸住宅内窓普及協会(静岡県浜松市)だ。同協会が取り組むのは、賃貸向けの内窓の普及活動。賃貸内窓施工士という資格を設け、プロの育成を進めている。
穴を開けない内窓用ブラケット開発
「賃貸内窓施工士」資格試験実施
同協会が推進する内窓リフォームは、独自に開発したブラケットにより既存の窓枠を傷つけない点が特徴だ。一般的な内窓は、既にある窓の内側に窓枠をドライバーで取り付け、内窓をはめこむという工程になる。だが賃貸用内窓では穴を開けずに専用のブラケットをはめこむだけで、窓枠と内窓の取り付けが可能だ。施工にかかる時間は1〜1時間半。単価は1カ所で15万円〜になる。
専用のブラケットを開発し特許を取得したのが、サッシの建材流通を手掛けるサカエアルミ(静岡県浜松市)だ。自社だけではなくより全国に賃貸住宅の内窓を広めたいと、2年前に全国賃貸住宅内窓普及協会を立ち上げた。協会では賃貸内窓施工士の資格取得試験を実施。受験希望者はYouTubeで対象者限定に公開している動画を視聴し、事前に勉強を行う。資格取得者が在籍する会社を、正規取扱店として認めている。現在正規取扱店は、YKKAP(東京都千代田区)による全国のサッシ流通業者の支援事業MADOショップに加盟している事業者を中心に20社に及ぶ。
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