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墨田区京島の長屋と人々の繋がりを守る、暇と梅爺

墨田区京島の長屋と人々の繋がりを守る、暇と梅爺

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3月、国土交通省主催「地域価値を共創する不動産業アワード」の授賞式が行われた。地域づくりやコミュニティづくりに取り組み、新たな価値を作り出す活動を行っている不動産業者10社が表彰された。「低未利用不動産の有効活用部門」で優秀賞を受賞したのは、暇と梅爺(東京都墨田区)だ。

サブリースで長屋を守る

長屋らしさを残す

暇と梅爺 後藤大輝代表取締役

後藤大輝代表取締役

1979年生まれ。愛知出身。暇と梅爺株式会社・代表取締役、すみだ向島EXPO実行委員会・委員長、八島花文化財団・室長、京島長屋文化連絡会・会長。元映像催事製作者で、映画制作をきっかけに2008年に京島へ移住。2020年に初めて「すみだ向島EXPO」を開催。その後100年、1000年先の土地建物・長屋文化を継承するため八島花文化財団を立ち上げた。

暇と梅爺の事業は主に2つ。墨田区京島にある長屋の耐震補強改修と、長屋のサブリース事業だ。

まずは地域を歩きながら空き家となっている長屋を探し、見つけたらオーナーに直接交渉して借り上げる。

「僕が借りている大家さんはたくさん物件を持っているような人が多く、大抵はその家が空いてて困っているわけではないんです。普通にリフォームして貸すこともできるけど、それでは一階がお店や職人の工場になっているような開かれた物件から、普通の閉ざされた住宅になってしまって、この地域らしさが失われてしまう。普通のリフォームをしないでぜひ私に任せてください、とこちらからお願いして借りています」と後藤大輝代表は語る。

街を歩いているときに「古くて価値がつかない」「普通の不動産には出せないし、取り壊すにもお金がない」と相談されるケースもある。雨漏りや根本的な修繕を必要とする危険な物件も多い。

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