11月に都内で「東京都空き家活用シンポジウム2023」が開催された。東京大学の大月敏雄教授の基調講演のほか、東京都内で空き家活用を牽引する3社、ジェクトワン(東京都渋谷区)、スピーク(東京都新宿区)、岡庭建設(東京都西東京市)の取り組みを紹介。登壇者によるパネルディスカッションも行われた。
大月教授は、都内の傾向として「地域の中、街の中で引っ越す人が多い」と指摘した。この同じ地域内で起こる住み替えを、地方の「Iターン」「Uターン」に並ぶ「Gターン」と定義。持続的な住宅市場の循環、Gターンを生み出すには、若い家族から高齢者まで対応できる地域の住宅の多様性や、空き部屋・空き家を作らない建築計画が重要だとした。またそれらの事例として、将来的に1階と2階で異なる利用法ができる「外階段付き住宅」も紹介した。

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2025/07/31掲載