秋田県で年間200棟以上の新築戸建て住宅を手掛けるのがサンコーホーム(横手市)だ。同社ではリノベーションを新たな柱に育てていく。売上を伸ばすために断熱や耐震の価値がわかるモデルハウスも立ち上げた。
年商74億円
リビングの壁面を一部スケルトンにし断熱材がどのように施工されているのかを見える化している(写真左)。また、筋交いや耐力面材も見えるようにし、耐震補強が理解しやすい
サンコーホームは、秋田県を地盤に新築の注文住宅や分譲住宅を手掛けるビルダー。2022年11月期の売上は74億円で、新築の売り上げが大半を占める。新築住宅では主に5種のブランドを展開。同社が近年注力しているのが高性能住宅。例えば、高性能、高断熱、高品質の3つがそろった「K3(ケースリー)」ブランドでは、Ua値0.27以下を実現。全館冷暖房と空気清浄システムも導入するこだわりだ。
今回、本格参入したリノベーション事業では、新築で培った性能向上技術を生かす。その技術力を示すために体験型リノベーションモデルハウスをオープン。
同社では横手市にある築22年の戸建て住宅を購入して全面改装した。ユニークなのは壁の一部に仕上げ材を施工せず、壁内がわかるスケルトン状態にして、断熱や耐震改修を見える化したこと。性能向上改修を直感的に感じ取れる場になっていることだ。

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