来年の4月に職人育成のための学校が開校する。運営を行うのは一般社団法人クラフツメンスクール。代表理事は外壁工事会社ガイズカンパニーの代表を務める仲本純氏。職人不足に対応するため、若手職人の育成を行う。
代表理事は仲本純氏
対象は各企業が雇い入れた新人・若手職人。4年間で約400人の職人を教育する方針。
講座の内容は建築知識などの座学と実際に体を動かして施工技術を学ぶ体験学習の2つ。建築知識講座については、建築家であり大学での講義も行っている丸谷博男氏が務める。体験学習では、工具の使用方法、建材の加工・取り付け、ゴミの分別方法などを学習する。また、基本マナーや問題解決力を養う講座なども用意する。
さらに、新人職人を受け入れる側の職長向けにコーチングなども指導する。
初年度はサイディング事業のみを開校。カリキュラムは60時間で、30人の職人育成を予定。2年目はサイディングに加え、屋根事業、シーリング事業、親方研修もスタートし、90人の育成を予定。3年目も90人、4年目は180人を予定。
仲本代表は「29歳までの若手職人は全体の11%しかいない。高齢化が深刻で、職人不足。即戦力を育て『建築職人』のブランド化も図っていきたい」と話す。
同会では職人不足が起こった背景として、バブル以後の不景気によって賃金が低下し転職が増えたこと、身体的にきつく、また仕事自体の魅力を十分に発信できていなかったこと、ベテラン職人と新人職人の年齢が開きすぎていて十分に教育してこれなかったことなどを挙げている。
同会の理事には、ビルダーのタツミプランニング(神奈川県横浜市)の米山茂社長やサイディング工事会社のベアフルートの藤原彰子社長らが名を連ねる。

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2025/06/20掲載